インドネシア国内初のバイオ可塑剤製造


バイオ素材をベースにした化学製品で持続可能な社会を目指す

JIIM はインドネシアの大学発ベンチャー企業(スタートアップ)を応援しています。今回は、その中からバイオ可塑剤製造関連の特許を有する企業を紹介いたします。この企業では、インドネシア国内でバイオ可塑剤を生産するためのパートナー企業(出資者)を求めています。

1. 特徴(強み)
− インドネシアではまだバイオ可塑剤の製造は行われていません。
− インドネシア国内での製造工程に関連する特許を保有(又は申請済み)しています。

2. なぜバイオが必要なのか
− 一般的に使用される可塑剤(フタル酸エステル類)は、既に一部の先進国ではその毒性により利用が禁止され始めています。
− この企業は植物由来の脂肪油を使用し、バイオ可塑剤の製造に成功しました(実験室段階)。持続可能な社会の実現に貢献できます。

3. 市場はあるか?
(可塑剤の生産状況)

全世界市場 インドネシア国内市場 ベンチャー企業の目標
生産量 980 万トン 11 万トン 1.5 万トン
価格 170 億ドル 1.87 億ドル 2600 万ドル


4. 目安とする資金(出資金額)
- 200 万米ドル(生産規模にもよるため要協議)

5. その他
- 本バイオ可塑剤の開発研究は日本の大学で学位を取得した人物が中心となって行っています。

上記投資案件にご関心のある方は以下に連絡ください。


(別添資料)


【特許情報1】

ステータス:特許取得済み
概要:本発明は、粗パーム油精製工程の廃棄物であるパーム油脂肪酸留出物とモノエタノールアミンまたはトリエタノールアミンとの室温での反応生成物から作られる石油及びグリースの洗浄剤の製造方法に関するもの。

【特許情報2】
タイトル: 溶剤および鉱酸を使用しない金属酸化物の触媒作用による植物油エポキシ樹脂材料およびそのエステル誘導体の製造プロセス
ステータス:特許申請済み(許可待ち)
概要:本発明は、コーティング、ポリマーおよび皮革産業のためのさらなる反応のための可塑剤または前駆体としての植物油エポキシドおよびそのエステル誘導体の製造方法に関するもの。

【特許情報3】
タイトル:パーム油誘導体をベースとした重質から軽質油留分の分散剤の室温での製造プロセス
ステータス:特許申請済み(許可待ち)
概要:本発明は、パーム脂肪酸とモノエタノールアミンまたはジエタノールアミンまたはトリエタノールアミンとを、パーム脂肪酸/エタノールアミンのモル北1:1〜1:4で室温で反応させて製造されるグリースおよびオイルクリーナーの製造のための製品およびプロセスに関するもの。

【特許情報4】
タイトル:紫外線を使用した植物油のモノマーバイオアクリレートを光重合によるバイオ・ポリアクリレートにする製造プロセス
ステータス:特許申請済み(許可待ち)
概要:本発明は、植物油のバイオアクリレートエポキシドモノマーおよびそのエステル誘導体から、各種材料のコーティング材料としてバイオポリアクリレートを製造する方法に関するもの。